2011年03月27日

60兆の細胞と協力する

東京周辺にいる人たちは、被災したわけではないのに、色々な不安をかきたてられているようです。
放射線物質が水道水で計測されたとか…風に乗って放射線物質が飛び交うとか。
私たちには、それを測ったりすることができない分、報道をどこまで信じてよいやら、
また、目に見えない分、余計に不安を抱えてしまう。そんな状態ではないでしょうか。
害がないとは言いきれない。
そう思うと、過敏になってしまうのは仕方ないことだとは思います。
けれども、その不安によって、害を排除するための身体能力を下げてしまうとしたらどうでしょう?
私たちの身体は、60兆の細胞でできています。
これらの細胞が、正常に活動を続けるには、栄養と酸素、そしてそれを補助していく酵素などがあります。
細胞たちは、私たち生物の生命活動を続けるために、絶え間なく働いています。
そして、今、この瞬間にも、古い細胞が死に、新しい細胞が生まれ、私たちを守っているのです。
私たちのこれらの生命活動をコントロールしているのは脳です。
脳は、あらゆる不測の事態に備えて、たくさんの防御機構を支配しています。
私たちは、ストレスという言葉を良く使います。
ストレスを感じる能力は、自分を守るためのものです。
昔々、人々がまだ今のように安全に暮らせなかった頃、私たちを脅かす敵はたくさん存在しました。
人間は、動物ですが肉食動物に捕食される可能性があります。
そうした時、素早くそれらを察知して逃げたり戦ったりしなければなりません。
そのため、あらかじめ「危険かもしれない」と察知する能力が高くなければ生きられませんでした。
その名残ともいえるのが、予期不安です。
「危ないかも」と察知すると、脳はその情報を身体の隅々の細胞へ伝える必要がありました。
すぐにでも逃げたり戦ったりできるよう、血圧を上げ、酸素を多く取り込み、筋肉に血流を増やしたりして、危機に耐えられるよう神経系を通じて全身の準備を整えさせるのです。
ストレスを感知すると、この戦闘準備態勢が整えられます。エネルギーを溜め込む状態です。
しかし、現代のストレスとは、生死を分ける危機ではないにも関わらず、昔の名残の予期不安から戦闘態勢を整えてしまいます。
戦闘態勢を整えたはいいけれど、一向に戦闘状態はやってこないのです。
ちょうど、これから発車しようとしていた機関車に、たくさん薪をくべたはいいけれど、全く発車しないのと同じです。
このまま不安だけに取りつかれると、延々と薪をくべる作業を続けます。
燃やしすぎた機関車はどうなるでしょう。
作ったエネルギーを使わないと機関車は爆発してしまいます。
これが現代人のストレス状態です。
ですから、ストレス発散には、溜め込んだエネルギーを消費する行動が適しているのです。
モヤモヤを話したり、カラオケしたり、叫んでみたり、走ってみたりしてエネルギーを消費すれば良いのです。
細胞の中には、ストレスを受けてまともに働けなくなるものがたくさんあります。
ストレスで弱ってしまう細胞の中には、私たちの身体を外敵から守る免疫細胞があります。
免疫は、ちょうど警察のような役割をしている細胞です。
日ごろから体中をパトロールして、ウイルスや毒素などの敵が侵入していないか見張っています。
万が一、それらを見つけたときは、応援隊を呼び寄せて大捕り物が始まるのです。
ところが、ストレスによって心身が弱っていると、この免疫たちは力を発揮できません。
アンパンマンが頭を食べられて、力が出ないような感じです。
免疫細胞の中には、ガンを退治してくれる頼もしい細胞がいます。
ガン細胞は、元々私たちのまともな細胞が突然変異したものです。
ガン細胞は、毎日できていますが、毎日免疫細胞が退治してくれているのです。
ストレスが増えるとこの細胞も活性化することができずに、ガンが増えていってしまうのです。
万が一、身体にとって害になる放射線物質が入った場合でも、ダメージを受けた細胞を修復し、害を排除するのは細胞たちの働き次第です。
さて、みなさんの今の状態はどうでしょう?
あるかないかわからない不安に苛まれて、身体の中を懸命に守っている細胞の働きを阻害していないでしょうか。
私たちの身体を形作り、守っているのは、60兆の細胞です。
その細胞一つ一つが、私たちのために昼も夜も絶え間なく働いています。
持ち主である、あなたがそれを応援しなくて誰が応援してくれるでしょう。
細胞のために余計なストレスに怯えず、怒りで細胞を傷つけず、彼らの働きに積極的に協力する自分でありたいものです。
ちなみに、笑いは、ガン退治をしてくれるNK細胞を活性化することがわかっています。
口角を上げるだけでも、その違いはあるそうです。
「おかしくなくても笑え」というのは、ここに根拠があるのですね。
posted by メイ・シオン at 00:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | ヘルシー&ハーブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする